もう限界です。

突然ではありますが、本日付で「ドラクエモンスターズ2実況シリーズ」を全パート削除させていただきました。
視聴者さんの中でも少数ではあるでしょうが、期待して見て下さっていた方、
宣伝やコメント、ツイッターでの呟き等、してくれた皆さん。
ありがとうございました。そして本当に申し訳ごさいません。


来ていたんです、"限界"が――




―― 時は2012年1月8日、新年を迎え一週間が経過したころ。
投下動画数「18」という不本意な成績、「オワゼル」の悲劇。とにかく実況に関しては暗いニュースだらけで終わった2011年の
記憶を払拭すべく、僕は先手必勝の思いで新年一発目の実況動画を投稿しました。
ゲームタイトルは「ドラゴンクエストモンスターズ2」
今の若い世代のゲーマーであれば誰もが振り向く名作ゲームです。
僕は、この名作ゲームに「モンスター死んだら即逃がし」という縛りを設け実況してやろうと考えました。
ただでさえ懐ゲー、さらにニコ動では上げられている動画が極少数。
そして斬新な縛り要素という付加価値を加えれば人気実況動画に叩き上げられるのではないか。そんな目論見がありました。


・・・しかし、いざ実際にプレイしてみるとこれが意外と難しい。序盤からモンスターが倒される倒される。
実況動画たるもの、最初が肝心。いきなりから縛りを破っていては出ばなを挫かれてしまうというもの。
だから何度か収録をやり直したのです。もちろん、ゲームがうまくいかなければ実況もリセットです。
そうこうしているうちに、ある逆転の発想が脳裏をよぎりました。
「・・・別に縛らんでもいいんじゃないか? 自分から縛りを設けて、あえて縛らない。・・・これでいくか?」
今思い返せば完全に魔が差したのだと思います。まともな感覚をした人間であればこんなアイディア、浮かんだとしても一蹴するところですが
あろうことか、僕はその魔に身を任せ、あえて縛らないというスタンスの動画を本当に作り出してしまったのです。


完成した悪魔の動画を引っさげ、不安と期待が入り混じる心境で迎えた投稿日。
人気ゲームというブランドに加えて、投稿者が毎回高い期待を持たれている(それも今回まででしょうが)僕となればもはや当然のように
初動から目覚しい視聴回数を記録。
たちまちランクインを果たしました。
さらに翌日からはランキング効果による注目度の上昇。爆発的に伸びていき、運が良かっただけとはいえ実況動画というジャンルでは自身過去最高の
ゲームタグランキング2位を達成。
表側だけを見ればこれ以上無い新年開幕スタートダッシュとなりました。

・・・が。ふたを開けてみるとそんな事も言ってられない事態になっている。
不安視されつつも、今回のミソであった"縛らないスタンス"は見事に大バッシングを受けていました。

 「おい縛り守れ」 
     「はやく逃がせ」 
    「もう見ない」

もちろん僕も伊達に2年間投稿者をやっていません。これくらいのコメントは想定の範囲内。そもそもこれを狙ってやっているのだからむしろ成功と言えます。
しかしながら、僕が期待していたのは不正を指摘しつつもそれを笑って許してくれるような、
縛りという張り詰めたタイトルとは裏腹にくだけた空気を作ってくれるコメントでした。
ところが、どうやらほとんどの人は本当の縛りプレイを期待していたようで、自分で縛っといてそれを破るなどという掟破りは通用せんと言わんばかりに非難の嵐。
「縛り」の冠をかぶる事がどれだけ重責を担うことなのか、理解が浅かったようです。甘く見ていました。

それだけでなく、僕の実況に対しても非難の矛先は向けられていました。
「面白くない、つまらない」 「すべっている」 「わざとらしい」「何か違う」「昔はもっと~・・・」
あくまでゲームと企画に注目してほしいのにトークばかり駄目だしして、ゲームを見てくれていないようなコメントには本当にショックを受けました。
そして想起されるのはオワゼルの惨劇。もう、僕は恐怖で震えていました。
平静を保とう保とうと、プルプル震える足をどうにか静め、作り笑顔を浮かべてまでも明るさを装って迎えたパート2、パート3の投稿。
完全に視聴者は激減し、なおも浴びせられる非難。中にはもう誹謗中傷の域に達しているほどひどいコメントもありました。

・・・読者の方に誤解して欲しくないのは、こうは書くもの、実際は誹謗コメントだらけなのではなく、純粋な視聴者さんのコメントも沢山つけていただいているという事です。
ですが人間という生き物の性、気が滅入っている時は駄目なことにしか目がいかないもので。。。

ついに心の折れる音がしました。聞こえたのです、本当に。
何のためにこんなことをやっているんだろうと。皆が喜んでくれて、自分も楽しめて。そんなのは理想郷にすぎなかった。
わざわざ時間つぶして、労力使って、そうまでして人から罵声を浴びせられたいのか。マゾもいいところじゃないのか。
完全に辟易しました。
続ければ続けるほど、駄目になっていく自分を見据えてしまったのです。


屈服の末に僕が取った行動、それは「動画削除」という悲しい選択でした。
実況どころかゲームすらもうやる気力は残っていないでしょう。

みなさん、本当にごめんなさい・・・。



スポンサードリンク
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...